夜明けのジョニー農園は耕作放棄地を耕すところからスタートしたよ。
草を刈り、土を耕し。
それはそれは途方もない作業だったよ。
でもとてつもなくワクワクしたのを覚えてる。
今は9反(2700坪)の畑で野菜作りをしているんだ。
田んぼでお米も作ってるよ。年々、土が良くなってお米や野菜が美味しくなっているのを感じるのは喜びだね。
あとは小麦。少しの量ではあるけど出来上がった小麦は有機小麦しか扱わない製麺所でうどんに製麺してもらったり、小麦粉にして食べているんだ。この粉で作るお好み焼きが美味すぎてやみつきさ。
俺が育てる野菜達には化学農薬や化学肥料は使わない。
理由は簡単さ。なくても立派に育ってくれるから。
いろんな種類の野菜を少しずつ、旬を守って育てるんだ。
そうすることで畑の栄養のバランスが保たれて、病気や虫がつきにくくなると言う訳さ。
その分コンディションには気を使うよ。
作物にはそれぞれ個性があるからね。環境に対する好き嫌いもあるのさ。
だからその作物にあった畝を立てる。
高さや広さを変えてあげるんだ。
野菜の声を聞きながら、その時その時に必要なものを与えてあげる。
肥料は極力使わない。無肥料にすることで雑味のないすっきりとした味わいを
実現したいと思ってるんだ。
でも鶏糞は養鶏家としてきちんと循環させたいから、数年寝かせて完熟させてから
タイミングや作目を絞って部分的に与えているよ。
それから草に負けないようにする。除草剤は使わないよ。
自分の手で草抜きや草刈りをするのさ。
地道な作業だけどね。大切なんだ。
手伝いはいつでも歓迎するよ。
そうやって手入れをしていけば風通しや日当たりが良くなる。
とにかく作物がハッピーになれる環境を作るのが俺の仕事さ。
あとは太陽と水と大地におまかせ。
ああ、うちのかわい子ちゃん達のことも紹介するよ。
いつも賑やかなコーラスとダンスを披露してくれるニワトリたちさ。
ヒヨコの頃、生まれてすぐにうちへ来てくれたんだ。
今は3350羽くらいかな。
産まれてくる卵はほぼ有精卵になるよ。
みんなには狭いゲージではなく、鶏舎の中や庭を自由に走り回ってもらってるよ。
平飼いとか放し飼いって呼ばれる飼育方法さ。
君たちだって狭い場所にいたら窮屈だろ?
のびのびとしていたほうが、ストレスもたまらないし、
身体にもいい。
ゴキゲンに歌えば美味しい卵が産まれるのさ。
食事には気を使うんだ。
俺が集めてきた広島県産の米ぬかをメインに、心を込めてかき混ぜ発酵させる。
そしてこだわりの削り節!!
ん?どんなものか食べてみたいって?
それならリチャードに聞いてみなよ。
http://www.rocomaho.com/terachi/
他にもくず米、くず麦、酒粕、牡蠣殻なんかをバランス良く食べてもらう。
地元で集めたものばかりで輸入飼料は使わないよ。
ちょっと贅沢だけど、毎日美味しい卵を産んでくれる
レディたちへのささやかなプレゼントさ。
畑で採れた無農薬野菜や草もたくさん食べてもらってるよ。
こうして産まれた卵はさ。
黄身が鮮やかなレモン色になるのさ。
着色料などあえて色をつける餌を使ってないからオレンジ色にはならないんだ。
草や野菜をたくさん食べる涼しい時期は、少し黄身の色が濃くなるよ。
食べたものが反映されるからね。季節によって変わる色も楽しんでおくれ。
米作りもやってるよ。苗を育てるところからのスタートさ。
うちの米は昔ながらの古き良きスタイルで育ててるんだ。
田んぼにも農薬や化学肥料は使わない。
だからどんどん草が生えてくる。
米作りは草との真っ向勝負と言ってもいいかもね。
どうするかって?微生物の力を借りながら草を抑えるんだ。
それでも生えてきた草は手作業で取り除いているよ。
肥料は米ぬかなどの有機質肥料のみ。
もちろん愛情と鼻歌も毎日欠かさないぜ。
みんなにお届けするセット内容は基本的にジョニーチョイスの
旬野菜の詰め合わせ。
だから季節によって中身が変わるんだ。
できる限りバランスの良い、イカしたセットになるよう心がけるけど、
季節や天候によってはなかなか難しい事も。。。
その辺はご愛嬌でよろしく。
ジョニーはみんなの「お抱え農家」になりたいと思っているんだ。
みんなの好みや家族構成を思い浮かべながらセットを作っているよ。
「この野菜ははずして。」とか
「もっと菜っ葉がたくさんほしい。」
な~んて声にも
可能な限り応えたいと思っている。
とにかく
「できることをできる範囲でやる。」
そして
「当たり前のことを当たり前にやる。」
そうあの男がいつも言ってたんだ。
俺に鍬の握り方を教えてくれたあの男さ。
基本的に夫婦二人でやってるから、時には迷惑をかけることもあるかも知れない。
自然が相手だから思うようにいかないこともある。
でもみんなが笑顔になる野菜や卵を届けるため精一杯やるからさ。
長い目で見守ってくれないかな。もちろんダメな時は叱咤してくれ。
みんなとは。
古くからの友人みたいなつきあいができればいいと思ってるんだ。
ジョニーの夢。それは子供達が将来なりたいものに「百姓」を挙げてくれる世の中になること。サッカー選手やケーキ屋さんと同じように当たり前にね。
「百姓ってカッコいい!」「農業って楽しそう!」
みんなにそう思ってもらえるようなきっかけを与える存在に
ジョニーはなりたい。
そして「食卓に並ぶ食べ物はどこからどうやって届いているんだろう?」ってちょっとだけイマジネーションしてもらえたらと思う。
もちろん子供だけじゃなくて大人になってからでも遅くはないさ。
ジョニーと同じようにこれから農の道に入ろうとする大人や食について考える大人も応援するぜ!